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地震予知の定義 決定論的予知と確率論的予測

地震予知のアプローチは、決定論的予知と確率論的予測に分けられている。

 

決定論的予知とは、科学的な手法を用いて地震を論理的に予測する試みである。短期的な事前避難などに関連する。

確率論的予測とは、長期的な地震の危険性についてである。現在の科学的知識では、短期的な決定論的予知は難しい。

 

2009年に、国際地震学及び地球内部物理学協会(IASPEI)の部会である「市民保護のための国際地震予測に関する検討委員会(CCEP)」が設立された。地震予知を、決定論的予知と確率論的予測の二つに分類した。

日本地震学会も、この提案を受けて、決定論的予知を「地震予知」、確率論的予測を含む総称として「地震予測」と定義した。これにより、確度の高い決定論的予知だけが厳密な意味での「地震予知」と見なされるようになった。長期的な予測は「地震予測」として独立させられた。

 

地震予知を検討する際には、予知情報の3つの要素(発生時期、発生場所、規模)が重要である。一つでも不明瞭な場合、予知情報の有用性が低下する。

予知情報に対しては、データの観測期間、仮説の科学的妥当性、第三者による検証可能性などを検討する必要がある。

決定論的な地震予知は、不完全な情報と不確定要素が存在し、時間制約があるため、科学的判断だけでなく政治的・行政的な判断も必要である。そのため、医者や将軍の判断に似るとされている。

 

決定論的な地震予知は、不完全な情報のもとで多くの不確定要素が存在し、時間制約もある。科学的な判断だけでは不十分であり、住民の反応や社会への影響を考慮した政治的・行政的な慎重な判断が必要となるのだ。

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